Daily journal written by Aya, the Ayame' socks designer
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映画『ドリス・ヴァン・ノッテン - ファブリックと花を愛する男』観てきました!

先週末は母の日でしたね。全然関係ないですけど、日曜日の夜(しかも大雨の中)映画を観てきました。ずっと観たかったんですけど、公開当初は忙しくって。で、地元の小さい映画館で始まってたので、通りすがりにフラリと立ち寄る感じで観てきました!

私、ドキュメンタリー映画好きなんですよね〜。ファッション系だとイヴ・サン=ローランの映画も興味深く好きでしたが、今回のドリスヴァンノッテンは、もっと現代に近く、自分もリアルに時代を感じられた為、だいぶ胸を打たれましたよ。冒頭でドリス本人が「Fashion is an empty word, such a empty. We create things that is appreciated for long time」っていうんですが(セリフうろ覚えですが)、ファッション関係者で、この言葉に少しも胸がジクジクしなかった人はいないんじゃないかなー。少なくとも私は自分の胸に手を当てて考えました。

字幕よりもドリス本人はもっと喋ってたと思うんですが、意訳ですが「"ファッション"って虚しい言葉だよ、半年毎に来ては去る、世間がそう扱ってしまうからね、僕らはもっと普遍的な、時が経っても別なテイストで着ることができる、長い間味わえるものを作っているんだ」って言うんです。で、「ファッション(流行)によって、(自分ではない)他の誰かに変身するような服を作っているわけでは無い、着た人の個性の一部になるような服を作っている」って。

冒頭から胸アツで、涙が出そうです。そこから本編は、ドリスの仕事風景や、ショーの舞台裏、週末のプライベート等を映し、ドイツ語圏に近い英語の訛り、ベルジアンなフランス語とか、やや暗めではあるけれど、なんとも言えない情感たっぷりの雰囲気で進んで行きます。それもそのはず、今作の音楽は、かつてドリスのショーミュージックを演ったレディオヘッドのグリンウッド兄貴が担当してます。

メゾンとしての、ドリスヴァンノッテン社の拘りやモノづくりのスピリットにも感銘を受けるのですが、やっぱり私は、デザイナーとしてのドリス本人の葛藤や胸の内に、(図々しくも)自分を投影してしまいましたよ。ドリスの何がすごいって、買収劇の激しいこのファッション業界で、独資の運営で生き残っている数少ないクチュール系のメゾンなんです。評価する人々、受け取る側にとっては、仕上がったモノが全てなので、関係の無い話かもしれませんが、これってすごい事なんです。

巨大資本の傘下でやるのとどっちが良い悪いでは無いのですが、ブランドの在り方や佇まい、芯の部分にも通ずる、すごく大事な部分だと思うんです。クリエイションと資本の相互関係を切り離して考えることはほぼ不可能で、それを色んな意味で良い形でやり切るのは本当に難しい。カオスの00年代に突入し、それでも信念を曲げずにひたすら歩き続け、尚も前進しているところに胸を打たれました。この感じ、コムデギャルソン社へ向けるリスペクトと似てるかも。

ドリスは、40代以上の世代には言わずと知れた「アントワープの6人」の一人です。私はファッションビジネスで働く人間目線では、この18年そこらしか見てませんが、6人のデザイナーそれぞれのブランドの在り方、人生悲喜交々だな、と深く考えてしまいました。ドリス、かっこいいな。この中だったら、ウォルターの生き方も良いよな、と思ったり。アントワープ・シックスの中では飛び道具だと思ってましたけどね。笑

というわけで、見逃してた人は是非!ファッションの人だけじゃなく、何かクリエイションに従事している人にも響くと思います。



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