東京オリンピック2021真っ最中の東京の街をロードバイクで走ってきました! 夕方18時に原宿駅をスタートし、渋谷、青山、六本木、溜池山王、霞ヶ関、皇居、銀座、築地、勝どき、豊洲ぐるり公園でゴール! 5倍速の早送り、ノーカットでお楽しみください。だんだん日が暮れていく様子も楽しんで下さい。 この企画、自分でやっててとても楽しかったので、どこか東京で走って動画にして欲しい場所あれば、是非コメント欄で教えて下さいね。サクッと走ってきます!

北海道(美瑛・富良野)ロードバイクの旅、後編です。 ただただ絶景の一本道が続き、本当に素晴らしい北海道でした。

よかったら、前編もお楽しみ下さい。

 

【北海道ロードバイクの旅・前編】 https://youtu.be/QLycf4-B924

オリンピックが始まる直前に北海道に行ってきました!YouTubeに動画でアップしているので、ぜひ見てみて下さいね。

そしてこれがYouTubeチャンネルの初投稿です。ロードバイク歴一年の超初心者ですが、北海道に飛行機輪行してきました。
どこ走っても絶景で、天気もずーっと良くて、最高に気持ちの良いライドでした! 前・後編でお楽しみください。
(風切り音や音声の聴きづらさ等、今後改良していきます)
このロードバイク自体は10年以上前に買ったのですが、10年間ご近所用(片道2kmの通勤)として乗っていました。最近ようやくロードの楽しさに気がつき、色々なところに走りに行くようになりました。新車を買いたい気持ちもあるのですが、今まで宝の持ち腐れだったことや、そのポテンシャルを発揮させてやれなかったこと等、自転車に対して申し訳なく思い、これからは精一杯ロードバイクとして走れるだけ走ろうと思うようになりました。
とは言え、650cという特殊なホイールなので、パーツの生産が減ってきている現状、長くはないのかもしれません。と思ったらなおさら悲しくなって、自転車も自分も元気な限り一緒に色々なところに旅しようと思います。
オシャレでかっこいいバイクソックス作りたいな〜
自転車YouTuberさんとのコラボソックスとか、そういうのもそのうち出来たらいいな〜

あっという間に3月になっておりました。弊社は今月末が決算なので今それなりの緊張感です。や、てこともないか。だいたい予測ついてるから、まあ良しとしてます。今年の経営は堅実でした。はい。

最近ちょっとした仕事のアレで、ペンキの色のことばかり考えていまして、イギリスの大大大大好きなペイントメーカーFarrow&Ballのカラーサンプルばっかり見ている日々です。はあ、ステキ。ホント、ステキ。好き過ぎてずっと見ていられます。日本で使おうとすると、普通の国産ペンキより2〜3倍のお値段するんですけどね。しかしこの色目、まるでイギリスの曇り空のような、絶妙にスモーキーなカラーリングはF&B社にしか出せないのです。塗装の面積広いとすごいお見積り額ですが、多分やるだろうなワタシ。色には強いこだわりがありまして〜、なんて。でも、似た色の安い何かでは代用のきかないクリエイションがF&Bにはあるのです。

 

iPhoneImage.png

 

そうそう、代わりのきかないクリエイションと言えば、今季は友人デザイナーの展示会にも何件か顔出してきました。皆、個々に強いこだわりとオタク度が発揮された素晴らしいコレクションでしたので、ついつい散財しちゃいました。他のどこでも見たことのない物を展示会で見せてもらってきましたよ。皆、頑張ってる。クリエイションとコストと資本の関係は切っても切れない関係で、自分も「ゔーん」と悩んでしまう場面も多いのですが、インディペンデントでいる間はデザイナーの采配でクリエイションを推せる環境にあるという事で、それを死守するのもまたデザイナーの仕事のうちなんだなー、と思いました。

SNSで沢山のフォロワーを持っていることや、巧妙なマーケティングが重宝される時代なんだけど、真摯にものづくりをしている人や、プロダクトそのものの良さにもっとスポットがあたるといいな。それを正当に評価する価値観も残って欲しいと思った次第であります。自分もがんばろーっと。おわり

夏のロンドン出張にくっつけて夏休みと称しスペインはアリカンテに行ってきたんでした。アリカンテにベースしてるシューズブランドmegumiochiのメグミ社長んとこにしばらく厄介になってきました。特に何してたってわけじゃない夏休みでしたが、メグミ社長と自分がここに一緒にいるだけで特別な時間のように思えました。食べて飲んで遊んでただけです。実のある話なんて何一つしてません。彼女は素の言動で私のことを大笑いさせてくれる人です。この人、この地で10年も頑張ってきたんだなー。海沿いのド田舎で、食べ物美味しいし、サイコーでした。どんだけ楽しかったかは下記写真をご参照下さい。

 

 

メグミとは起業する直前にロンドンで知り合い、パリコレで再会、ブランド立ち上げたのが同じ頃ということ、インディペンデントで行く道を選んだという共通点もあり、これまでの付き合いの中で、そのステージ毎に抱える悩み、夢希望、悲喜交々シェアしてきました。こんなブランドにしたい、こんなデザイナーでありたい、クリエイションはこうあるべきだ、小包ならUPSよりFeDEXがいい、とかホント色々、かつてパリコレ中は毎晩ヘベレケになるまでサントノレ辺りで飲み倒したものです。

今回はブランド十周年で見えた景色も何となく共有したなー。嬉しいね、幸せだね、私達は。という訳で、過去は振り返りません。未来については何を語り合ったかというと、二人とも共通して「来世はミュージシャンになる!」でした。アホ話が延々止まらなくて楽しかったのでした。この写真は数年前のパリコレ中のメグミ社長の写真。シャンパングラス片手に路上でだいぶゴキゲンです。そんなメグミ、まあまあ直前で突然の連絡で今週ウチに宿泊してます。ユニークな人だね。

 

 

そうそう、こないだのロンドンで衝撃的だったことのひとつは、我らがOld Truman Breweryビルの壁面に、Gucciがドーンと広告を出してたことです。これがどのぐらい衝撃的かと言いますと、天が変わって地が異なるぐらいの感じです。略して天変地異。「東ロンドンに」というところが衝撃なのであります。東の皆さん、ほらほら見てみて、と話題騒然。
 


これこれ。2018SSのね、イグナシ・モンレアルのイラストのやつ。しゅごーい!場所は、Truman全棟の中心にある広場のとこです。アートやファッションに興味があってロンドン行ったことある人は分かるかな?やー、流石グッチです。ニクいです。何かが変わる予感がビリビリします。

 

そしてそして、つい数日前に公開された、エディ・スリマン新生セリーヌのイメージビジュアル。ここ、東ロンドンのRed church streetdです。すぐ分かりましたよ。これもビックリです。何にそんなにビックリしてるのかというと、これまでオシャレに変わっていく東ロンドンをずっと見続けてきたわけなんですけど、ついにスーパーモードの世界のラグジュアリーブランドが参入してきたという事は、いよいよそういう事なんだな、と思うわけです。

 

 

iPhoneImage.png

 

ついこの間は、変わりゆく東ロンドンを見ていて物悲しい、なんて言いましたが、その一方で新しいことが始まる予感にワクワクもしています。新生セリーヌのティザーキャンペーンにまんまと乗せられている私、今月9/28に予定されてるパリコレのエディの初ショー、メチャ楽しみです。広告出してる場所が、ロンドンはショーディッチで、東京のポスタージャックも原宿とんちゃん通りと円山町周辺という、これまでのラグジュアリーブランドがやるなんて思えないストリート感バリバリの街のチョイス。なんかスゴイな。

エディ、来週末のショーでどんなの出してくるんだろう。ストリートから発信されるモードは出尽くしたが、モードから発信されるストリートはすごく楽しみ、と言ったのは長くウチのウェブやアートD関係やってくれている友人です。うん、私もそう思う。エディ・スリマン、ここ最近の流れを一気にひっくり返してくるかも。かつて90年代の終わりにヘルムートラングがそうしたように。ワクワクワクと沸く!

今日午前中のアポがキャンセルになったので急きょ、世田谷文学館でやってる信藤三雄さんの回顧展「ビーマイベイビー」に行って来ましたー!やー、よかった!よかったーーーーー

 

 

80年代頃からの信藤さんのお仕事がスドドーッと、膨大な量のCDジャケット、ポスター等が展示されておりました。信藤さん率いるコンテムポラリー・プロダクション(CTPP)=渋谷系というイメージがありますが、いやいや、ジャンルも多岐にわたります。なので、ツボは人それぞれだと思います。あれもこれもCTPPの仕事だったんかー、っていうのが沢山ありました。当時も、知らずに買って後から知る、みたいなことも。

 

私的にはやっぱり90年代後半かなー。当時のCTPPを支えたデザイナーさん達の仕事もそれぞれにカラーがあってステキだったのです。ピチカート関連なら藤川コウさん、ブランキーやUAとかカッコいい系は大箭さん、他にも後のタイクーンの鈴木さんのデザインもほんとに楽しくてカッコよかった。書籍もいっぱい持ってます。映像の上映会も行ったし、トークショーも行ってるし、信藤さんのインタビューもメチャ読んでた。けっこうファンですね。普段、どんだけ好きな有名人に遭遇しても決して話しかけたり写真撮って下さいとか言わない(言えない)私なのですが、唯一信藤さんには学生時代にバイトしてた本屋で遭遇した時「ファンです!」って思わず言ったことあります。20年ぐらい前の話です。笑

 

 

昔から音楽は普通程度ぐらいに好きですが、若い頃にCTPPの仕事から受けた影響はけっこう大きく、ジャケットがカッコいいから聴いてみようかなっていうのも沢山ありました。アーティストそのものよりも、その周りでその音楽がより響くようにクリエイションを仕掛けている、ビハインドにいる人達の仕事に憧れてました。CD買って、中開いて、デザイナーが誰なのかとか、そういうのチェックしてました。どういう意図があるのか、音楽そのもの含めて、何を伝えようとしているのか、そんなことにすごく興味があった10代です。

 

「メジャーなものには分かりにくいデザインを、マイナーなものには分かりやすいデザインを」って、確か学生時代に聞いた信藤さんのお言葉です。当時、デザイン=伝え方、ってことだと受け取りました。それを今日の展示見てて思い出したんですが、考えてみれば、自分で今も無意識に、でもちゃんと心に留め、私淑していました。私の作る靴下、構造はめちゃ複雑に作り込まれているけど、ぱっと見は分かりやすくカラフルに可愛くしています。オシャレを強調したいが為に複雑過ぎて、ぱっと見すらも分かりにくい傲慢なデザインは今も昔も好きではありません。

 

 

今回の展示、たくさんの人が同じことを言っていますが、私も同じく「まったく古さを感じない」と言いたいです。10年経っても20年経っても色あせないクリエイション、泣けるほどカッコよかった。

 

音楽配信が普及して、今はジャケットを手にしてから買わない事もあるし、そうやってCDを買ったことがない子達もいるんだろうな。ポチるのはとにかく便利ですが、とはいえ私も100%抵抗が無いわけでもなく、未だに少しだけ胸がジクっとします。音楽自体は無形の知的財産だけど、有形になるまでのクリエイションをしている人達の仕事に私はリスペクトがあるので、 こういう文化が無くなってしまうのは悲しい。ジャケットを手にした時の感覚、中を開けてからの驚きや発見、歌詞カードめくったり、曲順とか、全てひとまとまりのクリエイションに触れて得られる感動です。だから、CDやレコードの、デザインされている「モノ」としての音楽の価値観も残って欲しいな、なんて思いました。

 

という訳で、ホントに良かったーーー!渋谷系世代じゃなくとも音楽ファンじゃなくとも、何かクリエイションに従事している人には響くと思います!9/17(月)迄ですって!おわり

 

念願叶って山下達郎さんのライブ2018、ツアー初日に行ってきました!ワタシ、初生達郎で下手側10列目の幸運を引き当てました。もうねえ、すごいなんてもんじゃなかったです。驚異。あんなカッコいい65歳って。沢山の人に勇気と希望と感動を与えておられましたよ。私も自分の中の何かが鼓舞されました。感動して涙が出たよーう。でもこれから49公演まわるみたいなので詳細はここでは割愛いたします。しかし、芸術に感動できるって幸せなことですよね。ホントによかったなー。

 

一年で唯一のんびりできる5・6月、今年は心穏やかに文化的で豊かな感じでした。読書したり映画観たり、あと音楽。素晴らしいライブ、3本も見ちゃった。つい5年ぐらい前はそんな気持ちの余裕が全く無い人だったんですよね〜。自分的に、走れ!っていう時期だったのかな。仕事とか諸々ね。最近はマイペースに歩いています。こないだ久しぶりに会った友人に、丸くなったね、って言われて嬉し恥かしくなりました。なんでしょう?心境の変化はあったかも。歳のせいかなー。笑

 

という訳で、来月は久しぶりにロンドン出張です。1年以上あいたの久しぶりかも。今はネットがあるから業務も支障ないし心理的距離もそんなに遠くないですけど、行くとやっぱり全然違います。私のセカンドホーム。


つい一昨日、映画のレディースデーって事で仕事終わりに『犬ヶ島』を観てきました!前評判どおり、メチャクチャ楽しかったー!昨日は一日中、犬ヶ島のことで頭がいっぱいでした。笑

 

奇才と言われるウェスアンダーソンの最新作ですが、これ好き嫌い別れるのかな?私は大好きでした。ゥワーーー!って、あっと言う間に終わってしまったので、もっかい観た方が良さそう。なんじゃこりゃ〜!って思うんですけど、なんか好き。で、次の日も考えちゃうのです。流れ星銀(1983-1987)の演歌的な泣きと、タランティーノのパルプフィクション(1994)のような洒脱さがあったというか、そういうの好きなんだな。解説とか皆様のレビューを読んだらより理解できるのでしょうけど、取りあえず今はいいや。そのうち知りたくなったら調べよう。

 

何かよく解らんけど好き〜、というのは大事にしております。映画や音楽、芸術は特にそう。感じればよいものだと思っとります。しかし、こと自分のクリエイションに関しては感覚だけでやっているわけでは全然なくて、発信する側として、時にロジックに突き詰めて掘り下げていったりします。受け取る人は、なんか好きー、って、感覚で受け取ってくれれば良いと思っています。で、深く知りたくなった時に、より理解して楽しんでもらえたらよいな、と。そんな深みのあるものを作りたい思っているのです。

 

なんか取り留めのない文になってしまったけど、自分はしっかり拘って作って、受け取る側は自由に楽しんで、そういうのがいいなー、と思ったのでした。おわり

 

先週末は母の日でしたね。全然関係ないですけど、日曜日の夜(しかも大雨の中)映画を観てきました。ずっと観たかったんですけど、公開当初は忙しくって。で、地元の小さい映画館で始まってたので、通りすがりにフラリと立ち寄る感じで観てきました!

私、ドキュメンタリー映画好きなんですよね〜。ファッション系だとイヴ・サン=ローランの映画も興味深く好きでしたが、今回のドリスヴァンノッテンは、もっと現代に近く、自分もリアルに時代を感じられた為、だいぶ胸を打たれましたよ。冒頭でドリス本人が「Fashion is an empty word, such a empty. We create things that is appreciated for long time」っていうんですが(セリフうろ覚えですが)、ファッション関係者で、この言葉に少しも胸がジクジクしなかった人はいないんじゃないかなー。少なくとも私は自分の胸に手を当てて考えました。

字幕よりもドリス本人はもっと喋ってたと思うんですが、意訳ですが「"ファッション"って虚しい言葉だよ、半年毎に来ては去る、世間がそう扱ってしまうからね、僕らはもっと普遍的な、時が経っても別なテイストで着ることができる、長い間味わえるものを作っているんだ」って言うんです。で、「ファッション(流行)によって、(自分ではない)他の誰かに変身するような服を作っているわけでは無い、着た人の個性の一部になるような服を作っている」って。

冒頭から胸アツで、涙が出そうです。そこから本編は、ドリスの仕事風景や、ショーの舞台裏、週末のプライベート等を映し、ドイツ語圏に近い英語の訛り、ベルジアンなフランス語とか、やや暗めではあるけれど、なんとも言えない情感たっぷりの雰囲気で進んで行きます。それもそのはず、今作の音楽は、かつてドリスのショーミュージックを演ったレディオヘッドのグリンウッド兄貴が担当してます。

メゾンとしての、ドリスヴァンノッテン社の拘りやモノづくりのスピリットにも感銘を受けるのですが、やっぱり私は、デザイナーとしてのドリス本人の葛藤や胸の内に、(図々しくも)自分を投影してしまいましたよ。ドリスの何がすごいって、買収劇の激しいこのファッション業界で、独資の運営で生き残っている数少ないクチュール系のメゾンなんです。評価する人々、受け取る側にとっては、仕上がったモノが全てなので、関係の無い話かもしれませんが、これってすごい事なんです。

巨大資本の傘下でやるのとどっちが良い悪いでは無いのですが、ブランドの在り方や佇まい、芯の部分にも通ずる、すごく大事な部分だと思うんです。クリエイションと資本の相互関係を切り離して考えることはほぼ不可能で、それを色んな意味で良い形でやり切るのは本当に難しい。カオスの00年代に突入し、それでも信念を曲げずにひたすら歩き続け、尚も前進しているところに胸を打たれました。この感じ、コムデギャルソン社へ向けるリスペクトと似てるかも。

ドリスは、40代以上の世代には言わずと知れた「アントワープの6人」の一人です。私はファッションビジネスで働く人間目線では、この18年そこらしか見てませんが、6人のデザイナーそれぞれのブランドの在り方、人生悲喜交々だな、と深く考えてしまいました。ドリス、かっこいいな。この中だったら、ウォルターの生き方も良いよな、と思ったり。アントワープ・シックスの中では飛び道具だと思ってましたけどね。笑

というわけで、見逃してた人は是非!ファッションの人だけじゃなく、何かクリエイションに従事している人にも響くと思います。